いわきという地名は、その昔、陸奥国（現在の福島県の一部）に住んでいたアテルイという人物が、隣国の武将である坂上田村麻呂に勝利した際に、田村麻呂が「岩木」と名付けたことから始まります。
しかし、実はこの由来にはもうひとつ説があります。それによると、いわきの地には大きな岩があって、そこで木炭を焼いていたところ、ある日その岩に火がついて、周囲の森林を焼き尽くしてしまったという話が残っているそうです。この事件がきっかけで「岩木」と呼ばれるようになったという説もあるのです。
さらに、いわきの名前の由来としては、磐城という古い地名と関連しているという説もあります。磐城とは「岩の城」という意味で、この地域には古代から多くの岩があったことから、磐城と呼ばれるようになったと言われています。その後、磐城からいわきへと変化したとされています。
いずれにせよ、いわきという地名には謎が多く、由来については諸説あるようです。しかし、いずれの説も、いわきの自然や歴史に根ざしたものであることは間違いありません。今でも、いわき市内には古代から続く歴史的な遺産や自然が多く残っており、多くの人々がその魅力に惹かれて訪れています。
